1990
1944年にユダヤ人として生まれたボルタンスキーは、人類がホロコースト(大量虐殺)を経験した以降の時代としての現代の作家である。ボルタンスキーの作品には、しばしば濃厚な「死」のイメージが伴う。古着を使った作品や、この作品のような《モニュメント》のシリーズに連なる、写真を用いた作品においても、そこで用いられる素材は、過ぎ去った時間を想起させる。ボルタンスキーの作品における写真は、そこに写された主体の「不在」を思わせる点において、〈ウァニタス(この世のはかなさを象徴する寓意画)〉の伝統につながっている。この作品で用いられているビスケットの缶は、フランスの家庭においてはどこにでもあるようなものであるが、積み上げられ照明を当てられて浮かび上がるのは「祭壇」のイメージである。ここで示されているのは、特定の個人の死をこえた普遍的な死についてであり、私たちの日々の生の中に内在する死についてのイメージなのである。(Y.O.)
1944-2021
| ジャンル | 彫刻・インスタレーションほか |
|---|---|
| 材質・技法 | ビスケット缶、写真、電球、電線 |
| 寸法 | 630点組:各23.4×21.5×12cm |
| 受入年度 | 1991 |
| 受入区分 | 購入 |
| 作品/資料番号 | 1991-00-0018-000 |
| コピーライト | © ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2026 E6291 |
| Title | Archieves of the Dead Swiss |
|---|---|
| Genre | Sculptures,installations |
| Material/technique | Biscuit can, photograph, light bulb, electric wire |
| Dimensions | 630点組:各23.4×21.5×12cm |
| Acquisition date | 1991 |
| Accession number | 1991-00-0018-000 |
| Copyright | © ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2026 E6291 |
| 開催年 | 展覧会名 | 開催場所 | 開催期間 |
|---|---|---|---|
| 1996 | コレクションによるテーマ展示 12のインスタレーション | 東京都現代美術館 | 1996.4.17-6.23 |
| 2002 | 常設展 日本の美術、世界の美術一この50年の歩み | 東京都現代美術館 | 2002.3.2-6.2/2002.6.4-9.1 |
| 2006 | MOTコレクション あなたのいるところ/コラージュの世界 | 東京都現代美術館 | 2006.1.21-3.26 |
| 2007 | MOTコレクション 1940ー80年代の美術 闇の中で in the darkness | 東京都現代美術館 | 2007.1.20-4.1 |
| 2010 | MOTコレクション Plastic Memories|いまを照らす方法 | 東京都現代美術館 | 2010.4.24-6.20 |
| 2015-16 | MOTコレクション 第1部:戦後美術クローズアップ 第2部:フランシス・アリスと4つの部屋 アトリウム・プロジェクト 大友良英+青山泰知+伊藤隆之 《without records – mot ver. 2015》 | 東京都現代美術館 | 2015.11.7-2016.2.14 |
| 2019 | クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime | 国立国際美術館/国立新美術館 | 2019.2.9-5.6/2019.6.12-9.2 |
| 2021-22 | MOTコレクション Journals 日々、記す vol.2 | 東京都現代美術館 | 2021.7.17-10.17 |
| 2022 | MOTコレクション 光みつる庭/途切れないささやき | 東京都現代美術館 | 2022.3.19-6.19 |